たねやからやどやへ
2024年『夏野菜|春蒔き種』初回入荷しました。
「種」から暮らしを見つめます。
空っぽだった種箱にぎゅうぎゅうに並んだ種たちを見ると巡る年のはじまりを感じます。
この場所から色々な方に手渡し、様々な土地で大切に育てられ其々の食卓へ並ぶ。
ちゃんと育ったかな?
どのようなお料理になったのかな?
どんな器に盛り付けられたのかな?
一粒の種から想いを巡らす魅力があります。
「昨年ここで求めた種、おいしく育ちました。」
「上手に作れなかったけど楽しく野菜づくりできました。」
など、とまた足を運んでくださる方がいらしてくれるだけで、とてもうれしい。
8割が家庭菜園を楽しまれている方々です。
畑がなくてもプランターでも土に触れる機会をぜひ作ってほしいと思います。
わけぎやハーブ類、ちょっとあるだけでお料理の彩りになりますし、摘み立ては香りがとっても良い。
浜名農園|畑懐
たねの森
鶴頸種苗流通プロモーション
今季は浜名農園|畑懐、たねの森、鶴頸種苗流通プロモーションに加え野口種苗研究所の種のお取扱いもはじまりました。
野口種苗研究所は、ご存知の方も多いと思いますが、日本で唯一の固定種の種の専門店です。
代表の野口勲氏は自家採種し伝統野菜を守り育てる大切さを訴え続けている方です。
野口氏より、俵種苗店SHIKINOKAの活動やコンセプトに感銘を受けましたと言って頂いたこと本当に今後の励みになりました。
野口氏はお店を継がれる以前は手塚治虫の担当編集者をされていたという異色の経歴をお持ちです。
私自身も明治前期より曾祖父がはじめた金物・種苗店を継ぐ前は異業種で働いていました。
比べれる対象ではないですが、たねやの端くれとしてやっと同じ方向を向いていけている気がしました。
野口種苗研究所
「種」から暮らしを見つめます。
2021年、たねやを継ぎ、暮らしを豊かに伝統や文化を繋ぐプロダクトブランド「SHIKINOKA」を立ち上げました。
同年、築200有余年の古民家を改修し、人が集い学び芸術文化を表現する場、レンタルスペース・ギャラリー「 SHIKINOKASHA」をつくりました。
そこには草木花、野菜ハーブ果実が共存するポタジェガーデンがあります。
2023年、「俵種苗店」「SHIKINOKA」「SHIKINOKASHA」の想いを伝える空間、
一日一組さま限定、一棟貸し宿泊施設「くらしのやど」を開きました。
「くらしのやど」には島根石見地方の伝統工芸やものづくり、職人さんの手仕事がたくさん詰まっています。このお話しはまたの機会に綴りたいと思います。
豪奢ではない良質なしつらえとすることを大切に、津和野の風土を感じ心緩めるひと時をお過ごしいただければ幸いです。
俵種苗店|SHIKINOKA
アートギャラリー/レンタルスペース|SHIKINOKASHA
くらしのやど|SHIKINOKASHA
やどの朝食のサラダには、地元野菜とポタジェガーデンで種から育てた朝採れ野菜を提供しています。
種屋から宿屋へ、巡り巡ってやっと点と点が繋がってまあるい丸になりました。
黒田三寸人参・黒丸大根・紅芯大根・ラシネートケール
レッドロシアンケール・スターレットケール・みかさ春菊・早生京水菜・サニーレタス・ロデリカ・マルーシュカニンジン・長かぶマルトー
フェンネル・ディル・イタリアンパセリ・赤花鈴成砂糖・チャイブ・洗馬系パセリー
シキノカシャのポタジェガーデン
くらしのやど「津和野の四季を感じる朝食付きプラン」
少しでも多くの方に固定種や伝統野菜に関心を持ってもらえたら、そして選択肢のひとつとして選んでもらえたら嬉しいです。
今年はどんな野菜を育てましょう。
種箱にぎゅうぎゅうに並んだ種たちを眺めながら考えています。