「TRIP WEB MAGAZINE 萩・石見」辺境の一等貸し宿vol.2
「TRIP WEB MAGAZINE 萩・石見」EDITOR’S PICKS
”辺境の一等貸し宿vol.2ノスタルジックな街の隠れ家”
特集で -くらしのやどSHIKINOKASHA- を掲載して頂きました。
くやしのやどに携わって頂いた職人さんが素晴らしく、みなさんと一緒じゃなければ造れなかった空間です。
やどを開いて半年になります。
振り返る間もなく日々過ぎていますが、取材をしていただくことによって、記憶を辿り寄せる作業ができ立ち止まり、やっと周りの景色を見ることができました。
取材の日は暦の上では春なのに雪残る津和野。
丁寧に想いを綴ってくださった編集者の津久場さん、プロデューサーの後藤さん、素敵な写真を撮って頂いた岩谷佑一郎さん。そして企画してくださった島根県観光連盟の皆さまありがとうございます。
この先何十年、何百年先も変わらずこの場所がそっとずっとあり続けていたら嬉しいです。
紹介の文と写真にもありますが、くらしのやどには苔庭があります。
仕立ててくださった庭師の白須信男さんが、祝いに蹲踞-つくばい-を置いてくださいました。
京都の龍安寺で有名な「吾唯足知」(われ、ただ足るを知る)の文字が彫られたものです。
「吾唯足知」には、贅沢を考えずに、不平不満を持たずに、今あるもので十分満ち足りているということを知りなさい。」という意味が込められています。
私自身もこの蹲踞を見るたびに、深呼吸をして心を整えます。
苔も地に落ち着き馴染み出し、緑深くなりはじめた庭をただ眺める時間も大切なひと時だと思います。
津和野という自然に包まれた場所で歴史深い地に身を委ね、石見の職人さんの技の佇まいに触れ、旅の中で日々の暮らしを見つめ直す、そのような時間と空間をご提供してゆけたらと思います。
くらしのやど SHIKINOKASHA
TRIP WEB MAGAZINE 萩・石見|EDITOR’S PICKS
辺境の一等貸し宿vol.2ノスタルジックな街の隠れ家
https://www.kankou-shimane.com/hagiiwami-magazine/editorspicks/011
producer 後藤桂輔
writer 津久場恵
photo 岩谷佑一郎
plan 島根県観光連盟