ウィービングタペストリーWS |グラントワ


2022年11月6日(日)
島根県芸術文化センター「グラントワ」で開催中の企画展『交歓するモダン 機能と装飾のポリフォニー』の関連プログラムとしてウィービングタペストリーを制作するワークショップの講師としてお声掛けいただき伺ってきました。
今回の企画展は近代の〝ライフスタイルデザイン〟の基礎の築き、時代と共に〝芸術教育〟の根底がこの企画を通じて感じられるとても素晴らしい展示会です。
私もこの時代のデザインに影響を受けた一人です。


ワークショップのご依頼をいただいたのは夏で、講義内容を担当学芸員の廣田理沙さんと打合せを重ねてきました。
当初はハーブを蒸留したりハーブティクチャーを作ってみたり「香り」をテーマにしたものを考えていましたが、開催時期は11月ということもあり、毛糸やテキスタイル素材を使って織物を制作するのは?とご提案させてもらいました。
展示にはバウハウスやブルク・ギービッヒェンシュタイン美術工芸学校では、芸術表現の一つとして盛んに織物がなされていたことに関連し織物の作品も数多くあります。
そのことにちなみ、卓上織り機を使って織物の基礎が体験できるワークショップを開催することになりました。
設計図を描き、色々な素材を組み合わせて、お部屋に飾るウィービングタペストリーを制作できたらと素敵だと。
ワークショップの間に廣田さんによる企画展の織物の作品解説や講座にリンクする内容の説明もありより織物をより親しみやすく感じれた時間となりました。

今回使用するテキスタイル素材は私自身が草木で染めた毛糸を中心に約80種類(色)でこの中から参加者さんがどのようなデザイン、配色で作品を作られるのか楽しみでした。
ワークショップ開催は午前と午後の2回で行いました。
グラントワ告知の翌日には県外の方から早速ご予約を頂いたとのこと。
当日もほぼ定員に満ち、色々な方と一緒に場を創れたこととても楽しい時間でした。

ワークショップといえど、織物の基礎講座のようなハードな内容となりました。
まずは織物の歴史やファイバーアートのお話し。引き続きテキスタイル素材を見て触り、組織図とデザインを考えます。実際卓上織機を使用し縦糸をかけ、組織図通りに織り上げいくという作業を二時間で行いました。

参加者の皆さまは初めての内容で難しそうで完成できるかと不安そうでいらっしゃいましたが、最終的はどなたさまも素敵な作品を仕上げられました。

皆さまより
・興味があっても、とっかかり憎いことにスタートしてみるいい機会になった。
・今回の展覧会を観る視点も広がった気がする。
・一日かけてやりたくなったくらい、また企画して欲しい。
・初めてでしたが楽しくてはまりそう。久しぶりに夢中になることができ良い時間だった。
などありがたい感想を頂戴しました。

私もとても勉強になった日となりましたし、またテキスタイルの講座を定期的に開催したいと思いました。
次回はシキノカシャでお茶を飲みながらいたしましょう。
その際はお知らせさせてください。

廣田理沙さんをはじめグラントワの皆さまこのような機会を頂きありがとうございました。

午前中は日本海テレビの取材が入っており、参加者さんも少し緊張気味でした。
少しでも多くの方に織物、ファイバーアートのこと知っていただくきっかけになればうれしいです。

またこのようなウィービングタペストリーのワークショップを開催してみたいと思われた方はどうぞシキノカ企画室までご連絡ください。

mailto:info@shikinoka.jp


島根県芸術文化センター|グラントワ
交歓するモダン 機能と装飾のポリフォニー」
~11/28(月)まで開催中(火曜休館)
9:30~18:00(展示室への入場は17:30まで)

▼企画展特設サイト
https://www.grandtoit.jp/museum/functional_and_decorative_polyphony?fbclid=IwAR2NoPI5d3QApZSn_rGNwhei_yln94WlF7Hj8Tk2y5iuMemwf_3pZZYp0HE


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