ブリコラージュゼミ

島根県立津和野高等学校一年生に向けた「ブリコラージュゼミ」が行われ
このたび俵種苗店SHIKINOKAが一講座を持たせていただきました。


講座:『町屋の陳列棚を天然染料で再塗装し手入れをする』

俵種苗店は明治時代前期に建てられ国の登録有形文化財に指定されています。
昔から店舗で使用していた家具や什器を引継ぎ現在も商品の陳列棚として利用しており、この棚を昔ながらの手法である天然の塗料「柿渋」と純粋油で再塗装し磨き、物を大切に使い続けることや、町の景観を美しく保つこと、自然から生まれる着色染料の色や効果・効能について学びます。

柿渋は昔から塗料、染料また万能民間薬として様々な用途に活用されてきました。
柿渋に含まれる成分タンニンは抗菌作用が高く、健やかな生活空間に仕上げてくれますし
化学物質を含まない100%染料なので安心して使用できます。

講座内容
①柿渋で布を染めてみよう
柿渋染料でコットンポーチを染めました。
色みんな同じ染料でも濃度や揉み込み具合により個性が出ます。
淡いピンク色に染め上がました。

②陳列棚を柿渋染料と純粋油で磨き美しく蘇らせよう
木目に沿って染料を染み込ませ磨きます。今回は亜麻仁油を使用し仕上げに。
みんなとても丁寧であっという間にピカピカになりました。


最後にギャラリー&レンタルスペースSHIKINOKASHA|シキノカシャに移動し、柿の葉入りの野草茶を飲みながら、空き家の活用や表現する場についてお話しし、今回の講座を終わりとしました。

津和野の町で暮らし、何を感じどう過ごしていくのか。
様々な方との出逢い、経験を通じて今までとは違う景色が見えてきますように。


ブリコラージュゼミとは総合的な学習の時間に、地域の様々な講師の方による少人数制の授業を通した学びを体験を実施することにより、様々なひと・こと・ものとの出会いを通じて、自分の興味関心を知り、自己理解を深めることを目的にしていている島根県立津和野高校のプログラムの一つです。

ショッピングサイト
shopping site