ART WORK SHOP #003 を終えて

SHIKINOKASHA |ART WORK SHOP #003
くらしの手仕事 
『クリスマススワッグとヒンメリをつくる』

12月16日(土)2023年最後のシキノカシャ|アートワークショップを開催しました。
今回は四季に寄り添い暮らしを楽しむをテーマに、シキノカシャのポタジェガーデンで育つ草木やハーブ、津和野の山々の枝木実で「スワッグ」そして麦藁を使って八面体の「ヒンメリ」をつくりました。

スワッグつくりの花材はもちろんお花屋さんで揃えるのも素敵ですが、私たちが暮らしている土地の身近な素材を使って作れることがこんなにも贅沢で素晴らしいこと、そして作ったものをアートオブジェのような感覚でインテリアとしてお部屋に飾っていただきたい、そんな想いがありました。

1部のスワッグづくりは少し肌寒い日ではありましたがお庭の作業スペースで。
30種類以上ある花材の中から様々な自然美の枝ぶり、直感や好みで選び草木を重ね合わせバランスを考えながら足したり引いたり、切ったりしながら仕上げていきます。

形が整ったらギャラリーに移動して皆さんのスワッグを壁に吊るし、飾りのリボンを装飾します。
リネンやコットン、毛糸に和紙、松毬や綿、異種の素材を組み合わせデコレーション。
フレッシュな香りに包まれ気分もリラックス。
参加者の皆さまどの作品も本当に素敵な作品となりました。

2部の麦藁のヒンメリづくりはギャラリーレンタルスペースで。
1部では話し声が絶えない時間でしたのに、2部では作業中、皆さん無言。
大・小の八面体はシンプルに見えて意外と製作してみると難しいとの声。
しかしながら全員上手に作られました。
久しぶりに無心になれた、集中した時間でよかったと言っていただけました。
大小のヒンメリを繋げてモビールのように天井から吊り下げると揺らぎに癒されます。

作業が終われば皆さまお待ちかねのお茶時間。
この会に合わせSarajya-サラジャ-さんに焼菓子とケーキを用意して頂きました。
1つ目は「ペッパカーカ」
スウェーデンのクリスマスに欠かせない香辛料の効いたクッキーです。
ジンジャー、ウコン、陳皮スパイシーな香りもさながら身体がポカポカしてきました。

2つ目は「ポルボロン」
スペイン・アンダルシア地方発祥の伝統焼菓子幸せを呼ぶお菓子と呼ばれていて、もともとは修道院で作られていましたが、今ではお祝いのお菓子としてクリスマスや記念日に食べられています。
「ポルボロン」には、口の中で崩れないうちに”ポルボロン、ポルボロン、ポルボロン”と3回唱えることができたら、願いが叶うという言い伝えがあります。
「ポルボロン」は口に入れた瞬間にほぐれて溶けてしまうお菓子なので、挑戦したくなるワクワク感がありますね。

3つ目は「ビクトリアケーキ」
ピンクのフランボアーズのジャムがサンドしてあります。
スワッグのグリーンとコントラストでクリスマス感が増します。
フレッシュな甘酸っぱいフランボアーズと発酵バターの香りとしっとりとした生地が口の中で絶妙なハーモニー。
シキノカシャのオリジナルハーブティーといただきます。
ポタジェガーデンで育ったレモングラス・ホーリーバジル・ローズヒップをブレンドしました。


美味しいお菓子、お茶時間はみんなを笑顔にしてくれます。
今日の時間を振り返りながら、はじめましての人同志もすっかり打ち解け心地良い時間。



アートワークショップというものづくりの集いですが、一番はその時間や空間を楽しむこと。
人との出会いや繋がりを大切にしていきたい、そのような想いの場です。
一年の催しの中で一番クリスマスを大切に感じているので、このような会を設けることができて本当によかったです。
四季を感じる豊かな時間を分かち合えることができ、とても良い会となりました。

今年のアートワークショップはこの度をもちまして終了となります。
来年も緩やかですが色々な会を開催できればと考えています。

参加いただきました皆さま、ご興味を持っていただいた方々ありがとうござました。

【スワッグ】とは
ドイツ語で「壁飾り」のこと。
本来のスワッグは常緑樹を使った魔除けなどの意味もありますが、今は気軽に好きなお花を束ねて吊るすインテリアとして気負うことなく日々のくらしの中に取り入れることができるお花の楽しみ方です。


【ヒンメリ】とは
クリスマスの装飾品でもありますが、元々は寒冷な土地フィンランドでの豊作を祈願するためのもの。
ヒンメリの語源はスウェーデン語の「ヒンメル」という言葉で、「空」「天」といった意味を持っています。麦藁に糸を通して多面体に形成したヒンメリは単体で飾ることもできますが、繋げてモビールのように飾っても素敵です。自然を敬い、豊穣の願いを込めてひとつずつ藁に糸を通していきます。

ART WORK SHOP #003
◻︎手仕事人 Shiho Tawara|シキノカ企画室
◻︎焼菓子 Sarajya
◻︎ハーブティー SHIKINOKASHA

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